2019年5月29日水曜日

昭和26年03月29日 参議院 法務委員会

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/010/0488/01003290488010a.html

[025]
日本共産党 須藤五郎
それから少し質問が戻るのですが、これを朝鮮人の騒擾事件と最初からきめてかかっていらっしゃるように感じられるのですが、事実は2月28日の学園事件、そのために或る1人の人が或る嫌疑を受けたために、その学校が非常に蹂躙されたということ、それに関しまして3月7日にPTA大会が行われるということになって、政府は合法的に認めていらっしゃったということを伺っているのですが、どうでしょうか、3月7日の大会に関して。

[026]
参考人(東京都警視総監) 田中榮一
そもそもこの朝鮮人学校騒擾事件の発端は、或る1名の朝鮮人学校の生徒が2月の23日に国電田端の駅の構内におきまして、警察官の職務質問を受けましてその際に何故か本人は速かに国電の中に遁走したのであります。怪しいと見て直ちにその警察官が追尾いたしまして国電の中でこれをとらえまして、その持物を検査しようとしたところが、それを窓外に、電車の窓に放り出したのであります。その後国鉄公安官の手によりまして26日にこの品物が出て参ったのでありまするが、その中は反米思想普及の物凄い文書であったのであります。本人を直ちに尋問いたしました結果、朝鮮人学校の生徒であり又朝鮮人学校の寄宿舎に本人が住んでいるということが分ったので、2月の27日に検察庁の押収令状を取りまして寄宿舎を検索いたしまして、相当な宣伝ビラその他を発覚、押収したのであります。それに対しまして朝鮮人学校がこの2月27日の検索押収は不当である、そこでPTAの大会を開くということになったのであります。

元来学校におきますPTAの会合につきましてはもとよりこれは政治的集会でございませんから、これは学校当局者の任意に任しております。従って都條例によるところの公共の場所における集会でございませんので許可の必要もございません。これは任意に学校長の責任において純然たるPTAの会合でありまするならばどこでやろうがこれは任意であります。ところがこの3月7日におけるPTAの会合は純然たるPTAの会合とは認められんのであります。何となればこれにつきましてはすでに3月の6日にPTAの大会の名をかりまして政治的な集会をやるということを或る所で決議をいたしまするし、又当日は方々に宣伝ビラ等を撒きまして、他の外廓団体の集合を促しておるような状況であります。いやしくもPTAの会合であるならば、その学校の生徒の保護者、父兄という者が集会すべきが当然であるにもかかわらず、他の日傭労働者或いは一般の人々に呼びかけまして集会を求めるということは、而も又或る一定の目的のもとにこれを求めるというのは、私どもとしましてはこれを純然たるPTAの会合と認めることはできないのであります。従いまして、これに対しまして無許可の集会と事実を認定いたしまして、解散を命じたのであります。然るに警察の解散命令に従わずに集会をなお決行しようといたしましたのでここに実力行使になったのであります。

[027]
日本共産党 須藤五郎
こういうことが言われておるのであります。

PTAの大会をやるのが真意であった、ところが人民抗議大会をやるというようなビラが撒布されて、ところがPTAの招集状にはちゃんとPTAの責任者が印を捺して招集をしておる、ところがビラにはPTAの署名も何もない、印もないようなビラが多数に撒かれている、これは明らかにスパイの行動であって、PTAのやったことではない、本旨ではないということが言われているのですが、その点調査なすったかどうか。

[028]
参考人(東京都警視総監) 田中榮一
その辺の調査は私どもはまだいたしておりませんけれども、純然たるPTAの会合であるといたしましたならば、まだ会合の終らんうちにいろいろ宣伝ビラが、校庭において実力行使いたしましたのは午後1時30分から実力行使をいたしたのでありますが、すでに午後12時半頃相当なこうしたビラが警察官の手によって押収されておるのでありまして、私どもはこうしたビラは恐らく前日に用意されまして、その日に実力行使以前にビラがすでに配布になっているところを見ますと、私はこれは純然たるTTAの会合とは認定できないと思うのであります。

[029]
日本共産党 須藤五郎
私たちがいつも心配する点は、なかなか単純じゃないと思うのです。こういう場合PTAが、本当のPTA大会をやろうとしているときに、或る反対の立場に立っている人たちが、そのPTA大会を混乱させるために、壊すために、悪意を以てそういうビラを撒布する場合が往々にしてあるということを皆さんが承知していらっしゃるか、認めているかどうかという点をお聞きするわけなんです。そういうことが往々にして現在行われているということが訴えられているわけなんですが、それに関しましてこれがPTAの目的とする、とにかく抗議大会であったというふうに、あなたたちがすぐ断定なさることがすでに非常に無理があるのじゃないか、そういうふうに私らは心配するわけなんです。その点をよく判断なさって、そうしてPTAの責任者にはっきりその点をお確かめになって、ああいう行動に出られたのかどうか、もっと悪く言えば最初から弾圧する意図の下においてそういうビラを撒かしたというように、或る方面では弾圧を受けた側からは判断もする場合が起って来るわけなんです。その点を私は心配して御質問しておるわけなんです。



関連記事

王子朝鮮人学校事件

日共と在日の事件 ~ ソースは国会議事録

神奈川税務署員殉職事件      19470623
浜松事件             19480404~05
犬山事件             19480408
阪神教育事件           19480414~26
宇部事件             19481209
姫路事件             19481210
益田事件             19481225~26
平事件              19490630
下関事件             19490820
武生事件             19490920
台東会館事件           19500310・20
人民広場事件           19500530
・朝鮮戦争勃発           19500625
長田区役所襲撃事件        19501120~27
大津地方検察庁襲撃事件      19501201
円山公園事件           19501209
王子朝鮮人学校事件        19510307
浅草米兵暴行事件         19510321
東成警察署襲撃事件        19511201
練馬事件             19511226
白鳥事件             19520121
田口事件             19520203
京都事件             19520223・0320
広島事件             19520301
静岡地方裁判所事件        19520414
血のメーデー事件         19520501
京都メーデー事件         19520501
広島地裁被疑者奪回事件      19520513
大阪地方裁判所堺支部事件     19520515
吹田事件             19520625
横川元代議士襲撃事件       19520807
大村収容所事件          19521111
・朝鮮戦争休戦協定締結       19530727