2019年5月21日火曜日

昭和24年11月22日 衆議院 予算委員会

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/006/0514/00611220514007a.html

[286]
日本共産党 風早八十二
ちょっとと関連してお聞きします。政府はかってなことを言っておると思う。朝鮮人を送り帰してやるとか、これから断固として取締るとか言っておりますが、一体朝鮮人は今まで日本でどういう役割を演じて来たか。朝鮮人に対しては戦時中にあの通りあらゆる苛酷な労働をしいておる。鉱山においても朝鮮人が果した役割は、日本の戦争にとっても偉大なものであった。そういう朝鮮人を戦争が終ったとたんに首切ってしまって、そのまま選挙権も与えず、税金だけをとっておるのであります。

その朝鮮人に対して今回のような朝鮮人連盟解散という当局の仕打ちは間違っておる。われわれはこの朝鮮人が日本において治安を乱した場合、これを取締ることに何ら文句はないのです。しかしながらそれにはやり方がある。今のようにこれをただやっかい者のような頭でやられることはたいへんな間違いだと思う。朝鮮人は決して治安なんか乱していない。われわれはこの少数民族の利益を守るために言っておるのです。

われわれがもし朝鮮人の立場になってごらんなさい。とんでもない話だ。送り帰すといったって向うに土地がありますか。家がありますか。長い間日本におりましてさんざん日本のために働いて来た者が、今のような政府のやり方でやられたら困る。

大体日本と朝鮮との国際関係の将来をもう少し考えて、こういう処置をやっていただきたい。朝鮮人連盟の解散があったあと法務総裁に会ったときも、法務総裁は国際関係はちっとも気がつきませんでしたというお話です。そういうことでどうして朝鮮人の対策ができますか。もう少し将来の国際関係というものを大きく考えてやっていただきたい。これから貿易をどんどん拡大しなければならないというときに、朝鮮は大きな市場であります。これと仲よくして行かなければならないのに、ああいう禍根を残してもらいたくない。そういう意味でもう少し政府は国際的な視野から問題を解決してもらいたいのです。さらに朝鮮人の選挙権の問題でありますが……

[287]
委員長 植原悦二郎
風早君、御意見ではなく、関連質問なら関連質問をしてください。

[288]
日本共産党 風早八十二
選挙権につきましては法務総裁は朝鮮人に選挙権があると思っておったというお話だった。だからあらためて樋貝国務大臣にお聞きしますが、朝鮮人に今後選挙権を与えるつもりがあるかどうか。納税の義務は課しておきながら、選挙権を与えない。そういう点について選挙権を現在及び将来与える考えがあるかどうか伺っておきたい。私は特に国際的な視野から考えて御答弁願いたいと思います。

[289]
国務大臣(賠償庁長官) 樋貝詮三
朝鮮人なるがゆえに差別待遇していることは全然ありません。日本の治安を乱した朝鮮人に対しては、内国人と同様に取締りをいたしますけれども、治安を乱さない朝鮮人に対しては、決してそういう圧迫を加えたことはありません。

また選挙権の問題につきましては、私の管轄ではないかもしれませんが、それを適当と考える時期になれば、選挙権をいかなる国民でも与える必要があるならば、与えて参りたいと考えております。

日共と在日の事件 ~ ソースは国会議事録

神奈川税務署員殉職事件      19470623
浜松事件             19480404~05
犬山事件             19480408
阪神教育事件           19480414~26
宇部事件             19481209
姫路事件             19481210
益田事件             19481225~26
平事件              19490630
下関事件             19490820
武生事件             19490920
台東会館事件           19500310・20
人民広場事件           19500530
・朝鮮戦争勃発           19500625
長田区役所襲撃事件        19501120~27
大津地方検察庁襲撃事件      19501201
円山公園事件           19501209
王子朝鮮人学校事件        19510307
浅草米兵暴行事件         19510321
東成警察署襲撃事件        19511201
練馬事件             19511226
白鳥事件             19520121
田口事件             19520203
京都事件             19520223・0320
広島事件             19520301
静岡地方裁判所事件        19520414
血のメーデー事件         19520501
京都メーデー事件         19520501
広島地裁被疑者奪回事件      19520513
大阪地方裁判所堺支部事件     19520515
吹田事件             19520625
横川元代議士襲撃事件       19520807
大村収容所事件          19521111
・朝鮮戦争休戦協定締結       19530727