2019年5月25日土曜日

昭和26年02月07日 衆議院 地方行政委員会

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/010/0320/01002070320007a.html

[072]
日本共産党 加藤充
それから朝鮮人の資産の問題について、ごく簡単に触れたいと思うのですが、先ほど在日朝鮮人の福祉のために利用するように心がける方針であると承った。

私は先般大津に行きましたときに聞いたことですが――大津というのは、いわゆる朝鮮人の騒ぎのあったところでありますが、あそこの近所の石山というところに、旧朝連の建物があったのですが、それを含めて滋賀県においては大体一括して、一人のいわゆる地方のボスということを言っていましたが、そういう者に皆下渡し、売渡しして、どうも在日朝鮮人の福祉に使っておるというふうには認められないという事実を、たくさんの人が訴えておりました。旧朝連の人も訴えておりました。

こういうふうな事柄が地方において行われますと、騒ぐのは悪いですが、結局こういうふうな地方官庁や、あるいは地方の方針の行き過ぎや行き足りなさがありますると、必要以上に摩擦を生じて騒ぎを起す、そうすると騒いだ者が悪いというようなことになって、他に責任をぶっかけるというようなやり方が出て来ると思うのであります。私はこのことを質問するために出て参ったのではありませんけれども、先ほどのお答えに関連して、この点だけ実情を訴えるとともに、こういう措置は妥当なのかどうか、先ほどお答えになった方針と反するのかどうか、そのことをお聞きしておきたい。

[073]
法務総裁 大橋武夫
私の申し上げましたのは、旧朝連の残余財産は、朝鮮人諸君の福祉のために使いたい、こういうことを申し上げたのであります、そこで旧朝連は積極財産のほかに、旧朝連としての負債すなわち消極財産もあるわけでありまして、この旧負債に対しましては、旧朝連の積極財産を処分いたしまして、換価して得た金銭をもって弁済をして行かなければならぬ。従いまして、財産を従来の形においてそのまま朝鮮人諸君の福祉厚生に使うということは不可能でありまして、これは第三者に法定の手続によりまして、競売の手続をとりました上で換価いたしまして、その金銭で旧負債を払いました残りの金銭は、これを在日朝鮮人の福祉厚生に使いたい、こういう趣旨でございます。

従いまして、今仰せられましたるごとく、今までの建物を朝鮮人諸君に使わせないじゃないかと申されましたが、しかしこれはそういうことがありましても、私の申し上げましたる根本精神に背馳するということは言えないわけであります。

[074]
日本共産党 加藤充
なるほど利用させるということは、換価した金の方で利用させるということもあるのですが、粒々辛苦して建てたものを、あるいは認定がきわめて不当であって、しかもその認定に対しては一切の合法的な争う手段を封殺されて、涙ながらにとられて行ったような財産もある。しかもその財産は大方は不動産が多いようでありますし、不動産については現実にそのものが残っているのです。そのまわりで生活している関係上、朝晩そのことが目につくのであります。しかもその接収に不当なものがあって合法的に争いを残さずに閉ざしてしまって、強制的に接収したものが物件の形のままでそこに残っておる。朝鮮人が朝夕そこを通るということになりますと、金銭に換価したものを利用させるというだけでなく、現実にそこに残っている建物を私は利用させるという方針がとられなければ、これが徹底しないと思うのです。また人間はそういうものなのですから、金にかえてやるというようなことでは不徹底だと思うのですが、どうでしょうか。

[075]
法務総裁 大橋武夫
団体等規正令によりますと、団体が解散せられました際におきましては、その財産はすべて国有に帰属するわけでございます。従いましてこれは旧朝連財産と便宜上呼んでおりますが、それはまったく国有の財産であります。

従いまして国といたしましては、この国有の財産を処分いたしまして、国の恩惠的な措置といたしまして、旧朝鮮人諸君の福祉にできるだけ使うようにいたしたい、こういうふうなはからいをいたしておるわけであります。

[076]
日本共産党 加藤充
私は質問しようと思うようなことも持って参りませず、またお話の間で質問を拾うような形になりまして、たいへん不見識でもあり、恐縮に存ずるのでありますが、一点お願いいたしたいと思うのです。それは大津の朝鮮人の騒ぎの問題ですが、私はあの問題について裁判所側の方の意見を、いろいろ聞いてみたりしたことがあるのです。それは正式なものではありませんが、そうするとずっとここ2年来、あそこの警察と検察庁がずいぶん無理な検挙と、起訴をやっておる、勾留をやっておる。こういうような事実が判明したのですが、これの詳細はここで申し上げませんが、そういうふうなことは、このたび政府でもあなたの手元で、大津の事件などにつきまして、いろいろ報告があったと思いますが、あの騒ぎの原因の少くとも一つの中に――そういうふうな情報があなたの方に入っていますか。

[077]
法務総裁 大橋武夫
全然聞いておりません。

[078]
日本共産党 加藤充
それではこれはきょうしてもしょうがありませんから、そういう重大な問題があるので、これを個人的にも、また個人でなく議員としてでも、大橋さんにぜひそのことを申達しなければならない義務を私は持っておると思うのです。その機会をつくっていただきたいと思います。

[079]
自由党 河原伊三郎
関連して……。私は滋賀県出身で、相当滋賀県のことには詳しいつもりでありますが、滋賀県の朝鮮人連盟は、長年にわたりまして、全国でも暴力的な面におきましては、その最先端を行くと言うても過言でないくらいに、非常に県民の顰蹙を買っておったものでありまして、ただいまの質問の要旨とは実情は大分違うように、私どもは看取しておるのであります。



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