http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/010/0320/01002010320006a.html
[007]
日本社会党(社会民主党) 吉川末次郎
只今委員長のお話がありました神戸、京都、大津及び名古屋、当時なお膝元の東京都においても同様な、主として朝鮮人を中心といたしますところの一種の騒擾事件が起りまして、院議に基きまして我々3人が神戸、京都、大津、名古屋に出張を命ぜられまして、その事件のいきさつ等につきまして、調査をいたしました結果について御報告申上げたいと思うのであります。
(略)
そこで旧朝連系の朝鮮人と共産主義勢力とが連携合作して、そうして事件の主導力を握っておるということは明らかでありまして、各事件で検挙されました者の顔触れ、経歴などからそのことが十分窺われるのであります。各事件に殆んど常に日本共産党名で激越な文句のアジビラが撒かれ、或いは貼られ、又共産党員のアジ演説等の応援が行われているのであります。共産党幹部級の有力分子というものは、殆んど第一線の行動には出ていない、わざと出ていないように見えるのであります。間接的な応援乃至指導に当っておるもののように思われると、当局は我我に報告いたしておるのであります。従ってこの地域におけるところの日本共産党の幹部級の者で検挙された者は極めて少いというのが、当局の我々に対する報告であります。併しながらその他事件前における両者間の往来、動静というようなものは認められて、実質的には共産党の各地における支部が合作して、こうした事件をやったものであるということは明白であるというのが、当局の説明でありました。
(略)
以上のようなことで、結論的に我々調査団の共通いたしますところの所感を申上げたいと思うのであります。
この種の事件は、これを個別的に切り離してばらばらに観察するのでは、到底その真の性格と意味を把握することはできないと考えます。千変万化する事件の表面的形態に眩惑されるということなくして、これを一連の相関関係において把握し、その奥に潜み、その根底にあるものを衝かなければならんと思われるのであります。即ち今回の各事件は、表面の様相は異なっておりましても、ひとしくいわゆる2つの世界の対立する国際政治情勢を反映するものとして、これを総合的に認識する必要があると考えるのであります。更に具体的に申しまするならば、今回の事件はいずれも朝鮮動乱の推移に刺激され、影響された共産主義勢力と、旧朝連糸の朝鮮人の尖鋭分子らが互いに気脈を通じて、現下の情勢を利用し、勢いに乗じて学生、自由労務者、一般左翼分子等に働きかけて、共産党のいわゆる地域権力闘争を同時発生的に各地に展開いたしまして、その暴力的戦術を実地に試みることによって、かねて企図しているところの暴力共産主義革命行動の予備演習をやったものとまあ疑われても、彼らはこれを否認することはできない、断じて否定することはできないであろうと私は考えるのであります。
これが我々視察団の共通的に、3名の名で御報告申上げたい事項であります。
ラベル
記事一覧
- 昭和23年04月27日 衆議院 本会議
- 昭和23年04月27日 参議院 治安及び地方制度委員会
- 昭和23年04月28日 衆議院 議院運営委員会
- 昭和23年04月30日 衆議院 本会議
- 昭和23年05月01日 参議院 本会議
- 昭和23年05月07日 衆議院 本会議
- 昭和23年05月11日 衆議院 治安及び地方制度委員会
- 昭和23年05月22日 参議院 治安及び地方制度委員会
- 昭和23年05月24日 参議院 治安及び地方制度委員会
- 昭和24年04月06日 衆議院 地方行政委員会
- 昭和24年05月21日 衆議院 文部委員会
- 昭和24年07月13日 衆議院 法務委員会
- 昭和24年07月16日 衆議院 考査特別委員会
- 昭和24年07月20日 衆議院 地方行政委員会
- 昭和24年07月29日 衆議院 考査特別委員会
- 昭和24年08月01日 衆議院 考査特別委員会
- 昭和24年08月02日 衆議院 考査特別委員会
- 昭和24年08月13日 参議院 地方行政委員会
- 昭和24年08月23日 衆議院 文部委員会
- 昭和24年09月12日 衆議院 考査特別委員会
- 昭和24年09月13日 参議院 地方行政委員会
- 昭和24年10月29日 衆議院 本会議
- 昭和24年11月07日 衆議院 法務委員会
- 昭和24年11月22日 衆議院 予算委員会
- 昭和24年11月26日 衆議院 文部委員会
- 昭和24年11月26日 衆議院 法務委員会
- 昭和25年02月10日 衆議院 法務委員会
- 昭和25年02月28日 衆議院 法務委員会
- 昭和25年03月14日 衆議院 厚生委員会
- 昭和25年03月23日 衆議院 本会議
- 昭和25年03月25日 参議院 予算委員会
- 昭和25年03月30日 衆議院 文部委員会
- 昭和25年04月06日 衆議院 法務委員会
- 昭和25年04月10日 衆議院 法務委員会
- 昭和25年04月19日 衆議院 労働委員会
- 昭和25年04月19日 衆議院 外務委員会
- 昭和25年04月27日 衆議院 法務委員会
- 昭和25年07月07日 参議院 地方行政委員会
- 昭和25年07月11日 参議院 地方行政委員会
- 昭和25年11月17日 参議院 地方行政委員会
- 昭和25年11月29日 衆議院 地方行政委員会
- 昭和25年11月30日 衆議院 法務委員会
- 昭和25年12月01日 参議院 法務委員会
- 昭和25年12月02日 衆議院 外務委員会
- 昭和25年12月09日 参議院 本会議
- 昭和26年01月31日 衆議院 外務委員会
- 昭和26年02月01日 参議院 地方行政委員会
- 昭和26年02月02日 参議院 厚生委員会
- 昭和26年02月07日 衆議院 地方行政委員会
- 昭和26年02月08日 衆議院 地方行政委員会
- 昭和26年02月08日 衆議院 法務委員会
- 昭和26年02月13日 衆議院 法務委員会
- 昭和26年02月16日 衆議院 法務委員会
- 昭和26年02月20日 参議院 予算委員会
- 昭和26年03月07日 衆議院 地方行政委員会
- 昭和26年03月08日 衆議院 本会議
- 昭和26年03月09日 参議院 法務委員会
- 昭和26年03月15日 衆議院 法務委員会
- 昭和26年03月17日 参議院 在外同胞引揚問題に関する特別委員会
- 昭和26年03月20日 衆議院 法務委員会
- 昭和26年03月22日 衆議院 法務委員会
- 昭和26年03月24日 衆議院 厚生委員会
- 昭和26年03月29日 参議院 法務委員会
- 昭和26年05月26日 参議院 地方行政・法務連合委員会
- 昭和26年05月28日 衆議院 行政監察特別委員会
- 昭和26年05月29日 衆議院 文部委員会
- 昭和26年08月15日 衆議院 行政監察特別委員会
- 昭和26年10月20日 衆議院 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会
- 昭和26年10月25日 衆議院 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会
- 昭和27年01月25日 衆議院 本会議
- 昭和27年02月12日 衆議院 法務委員会
- 昭和27年02月28日 衆議院 大蔵委員会
- 昭和27年04月01日 参議院 経済安定委員会
- 昭和27年04月03日 参議院 文部委員会
- 昭和27年04月21日 衆議院 行政監察特別委員会
- 昭和27年04月22日 衆議院 行政監察特別委員会
- 昭和27年04月24日 衆議院 行政監察特別委員会
- 昭和27年04月25日 衆議院 行政監察特別委員会
- 昭和27年05月06日 衆議院 本会議
- 昭和27年05月08日 衆議院 文部委員会
- 昭和27年05月16日 衆議院 行政監察特別委員会
- 昭和27年06月04日 参議院 法務委員会
- 昭和28年02月26日 参議院 法務委員会
- 昭和34年07月11日 外務省 記事資料
- 昭和35年12月20日 参議院 予算委員会
- 昭和36年03月16日 参議院 文教委員会
- 昭和36年03月22日 衆議院 外務委員会
- 昭和37年10月31日 参議院 法務委員会
- 昭和38年02月12日 衆議院 法務委員会
- 昭和41年03月29日 参議院 大蔵委員会
- 昭和42年12月15日 衆議院 法務委員会
- 昭和45年12月10日 参議院 内閣委員会
- 昭和48年08月23日 参議院 法務委員会
- 昭和49年09月02日 衆議院 地方行政委員会
- 昭和52年04月19日 参議院 逓信委員会
- 昭和57年08月03日 参議院 法務委員会
日共と在日の事件 ~ ソースは国会議事録
・神奈川税務署員殉職事件 19470623
・浜松事件 19480404~05
・犬山事件 19480408
・阪神教育事件 19480414~26
・宇部事件 19481209
・姫路事件 19481210
・益田事件 19481225~26
・平事件 19490630
・下関事件 19490820
・武生事件 19490920
・台東会館事件 19500310・20
・人民広場事件 19500530
・朝鮮戦争勃発 19500625
・長田区役所襲撃事件 19501120~27
・大津地方検察庁襲撃事件 19501201
・円山公園事件 19501209
・王子朝鮮人学校事件 19510307
・浅草米兵暴行事件 19510321
・東成警察署襲撃事件 19511201
・練馬事件 19511226
・白鳥事件 19520121
・田口事件 19520203
・京都事件 19520223・0320
・広島事件 19520301
・静岡地方裁判所事件 19520414
・血のメーデー事件 19520501
・京都メーデー事件 19520501
・広島地裁被疑者奪回事件 19520513
・大阪地方裁判所堺支部事件 19520515
・吹田事件 19520625
・横川元代議士襲撃事件 19520807
・大村収容所事件 19521111
・朝鮮戦争休戦協定締結 19530727
・浜松事件 19480404~05
・犬山事件 19480408
・阪神教育事件 19480414~26
・宇部事件 19481209
・姫路事件 19481210
・益田事件 19481225~26
・平事件 19490630
・下関事件 19490820
・武生事件 19490920
・台東会館事件 19500310・20
・人民広場事件 19500530
・朝鮮戦争勃発 19500625
・長田区役所襲撃事件 19501120~27
・大津地方検察庁襲撃事件 19501201
・円山公園事件 19501209
・王子朝鮮人学校事件 19510307
・浅草米兵暴行事件 19510321
・東成警察署襲撃事件 19511201
・練馬事件 19511226
・白鳥事件 19520121
・田口事件 19520203
・京都事件 19520223・0320
・広島事件 19520301
・静岡地方裁判所事件 19520414
・血のメーデー事件 19520501
・京都メーデー事件 19520501
・広島地裁被疑者奪回事件 19520513
・大阪地方裁判所堺支部事件 19520515
・吹田事件 19520625
・横川元代議士襲撃事件 19520807
・大村収容所事件 19521111
・朝鮮戦争休戦協定締結 19530727